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自転車で脂肪を燃やすために食べる?

公開日: : 最終更新日:2018/10/12 自転車・サイクリング

ダイエットといえば、食事を制限して空腹に耐えながら行うモノというイメージがあります。

しかし、スポーツ自転車で痩せることを考えた場合、実は食べた方が結果的に痩せるということがあります。

今回は「体脂肪を燃やして、痩せるために食べる」という一見、矛盾のようなお話をしようと思います。

なぜ、食べて痩せるのか?

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一般的なダイエットでは、食事を制限して摂取カロリーを低く抑えようとします。

最近では、糖質制限ダイエットという方法が一般的になってきました。

糖質(炭水化物)を極力抑えた食事をすることで、血糖値の急な上昇を抑え、インスリン分泌を促し…という生化学的な難しい話はここではやめときますが、根本の考え方は自転車ダイエットでも基本は変わりません。

痩せるためには、「摂取カロリー<消費カロリー」という不等式は絶対です。

「だったら、食べなきゃ良い」というのが一般的な考え方ですが、自転車ダイエットの場合は、絶対的な消費カロリーの総量をあげるために、運動中は食べるべきです。

食べない空腹状態で自転車に乗ってもすぐに血糖値が下がり、エネルギーが枯渇して走れなくなってしまいます。(「ハンガーノック」といいます。)

たしかに低血糖状態での有酸素運動は脂肪燃焼を促進できるので有効なのですが、長続きしませんし、やり過ぎると意識障害などの危険性も伴います。

そのため、適度に糖質を補給したほうが運動時間を伸ばすことができて、消費カロリーの総量をあげることができるのです。

いつ、どんなものを食べるか?

普段の食事は、本当に痩せたいのなら、カロリーや糖質制限を考えるべきです。

痩せるために食べるのは、あくまで走るときだけの話です。

具体的には、運動前夜、当日の朝食、運動中は食べるべきです。

運動前夜の食事

まず、運動前夜はできるだけ、炭水化物をいっぱい摂ります。

麺類やご飯、餅などを中心に脂質は抑えて、糖質系のものをたっぷり摂って、体内に備蓄します。

これをカーボ・ローディングと呼び、マラソンなどの持久系競技では一般的な調整方法です。

当日の朝食

走りだす時間にもよりますが、朝食もカーボ・ローディングの仕上げです。

消化の良い物で炭水化物、糖分を摂って、血糖値をあげます。

僕の場合は、いつもアンパンです。(ただ、好きってだけですが)

コーヒーのカフェインも脂肪燃焼を促進する働きがあるので、ご一緒に。

運動中の補給食

どんなに完璧にカーボ・ローディングしたところで、体内に備蓄できる糖質には限りがあります。

2時間くらいで枯渇すると言われていますので、2時間以上走る場合には、補給してやる必要があります。

エネルギー系のゼリー飲料などが吸収も早く便利ですが、固形物を食べないと空腹感が満たされないという人も多いです。

食べられるのであれば、おにぎりやパンなどをコンビニなどで買って食べるのも良いです。

カロリーメイト的な補給食も食べやすいのでいいですね。

僕はコンビニの和菓子コーナーに置いてあるミニ羊羹を愛用しています。

ここでも本来であれば、脂質は避けるべきですが、ご褒美的な意味もあるので、気分が悪くならないようならスイーツ系もアリです。

運動後の食事

運動後は、肉!ビール!…と行きたいところですが、それを我慢できるかがダイエットの成否をわけます。

でも、これが実に美味しいんですよね。このために走るという人もいるくらいに…。

その気持ちはわかります。なので、やるなとは言いません。

控えめにしておきましょう。

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  • プロフィール写真

    シンノ

    34歳男性。元理学療法士。現役スポーツ自転車専門店スタッフ。バイクフィッター。家事好き男子。
    医療、健康、スポーツ、特にサイクリングについて幅広い知識を生かしてブログを始め、さまざまなメディアで執筆またはトーク出演などを行っています。
    ジャンルによってペンネームを使い分けているため、自分でも時折、混同してしまうことも…

     
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