サイクリングルートプランニング入門 まずは気持ちいい道を探そう!
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最終更新日:2018/10/09
自転車・サイクリング
前回、「自転車の車道走行はマナーではなくルールです」の中で、道路のどこを走ればいいのかという問題に触れましたが、サイクリングやツーリングを楽しむ上で、もっとも大事になってくるのは、もうひとつの「どこを走るのか」という問題です。
今回はもうひとつの「どこを走るのか」問題…つまり、ルートプランについて、考えていきたいと思います。
まずは知ってる道から
まずは、今まで行ったことあるような土地勘のあるところを走ってみましょう。
普段、自分が自動車で走ったりしている日常的に通る道がいいかと思います。
「それじゃ楽しくない」と思うかもしれませんが、最初は自分が自転車でどれくらい走れるのかという「自転車の距離感」をつかむことが大事です。
この距離感を持っているか持っていないかで、今後のサイクリングルートのプランニング能力に大きな差が出てきます。
ちなみに、この「距離感」は自転車に乗れるようになってくるとドンドン伸びて行きます。
最初は50kmくらいで限界を感じる人が多いですが、ロングライド好きな人なら、そのうち、100kmくらいは普通に走れるようになります。
長距離系のイベントの中には200kmを超えるものもありますし、300km、400km、果ては1300kmというイベントもあって、天井知らずです。
中には「100kmなんて、すぐそこじゃん。200kmなんて日常の距離。」と言ってのけるようなツワモノもいます。
こういう人たちには「距離感が壊れた人」という名誉な称号が与えられることがありますが、それはまた別のお話で。
自分の「自転車の距離感」がつかめるようになってきた頃には、知らない道を走りたい欲求に駆られることでしょう。
走って気持ち良さそうな道センサー
自分の「自転車の距離感」がわかってくると次に気になってくるのが、「ここ走ってみたい」とか「ここを走ったら気持ちよさそう」という道です。
普段、お仕事などで自動車に乗る方なら、運転中にも気になる道が何本か見つかってるんじゃないでしょうか?
サイクリング系の雑誌やムック本などで紹介されるようなルートでなくても、近くでも意外と走って気持ちよさそうな道というのは多いと思います。
どんなに都会のど真ん中に住んでる人でも、数十kmも走れば、必ずあるはずです。
どうしても、近くにないという方には「輪行」というワザもあります。(また別の記事で触れる予定です。)
普段から「走って気持ち良さそうな道センサー」の感度を上げておきましょう。
そうして見つけた気持ち良さそうな道をいくつか地図上で確認して、それらを結ぶルートを考えると走って楽しいサイクリングルートの完成です。
高低差に注意
注意するべき点としては、高低差です。
あまり高低差のきついルートを設定すると、自分が泣くことになってしまうので、上り坂は最初のうちは遠回りしてでも避けた方が無難です。
地形図をみて、等高線を何本も横切るようなルートはできるだけ避けます。
地図を読むのが好きな人なら、そのうち、地図を見ただけでルートを想像できるようになってきます。
最近は地図上でルートを指定すると高低差を教えてくれるWEBサービスなんかもあるので、これらを利用すると便利です。
ルートプランニング力を鍛えるには
サイクリングを楽しむ上で、もっとも大切になる能力のひとつである「ルートプランニング」ですが、極めようと思うとかなり奥深いです。
実際には、プランニング→実走→修正を繰り返して得られる経験が必要です。
完璧にプランニングしたつもりでも、行ってみたら通行止めだったとか、思わぬところで激坂と遭遇しただとか、失敗することもあるでしょう。
僕のように山間部に分け入るルートが好きなひとなら、「地図上にはあるけど、実際に行ってみたら道がなくなってた」なんてことも!
でも、その失敗も乗り越えてしまえば、いい経験になります。笑い話にもなるでしょう。
恐れず、どんどん知らない道を走ってみましょう!
GPSログのススメ
最近ではスマホでGPSのログを取れるアプリなんかも増えてきました。
GPSのログをとっておくと、あとでルートを見直すときに便利なのでオススメです。
山間部ではスマホのGPSアンテナじゃ役にたたないこともありますが、平地を走る分にはスマホでも十分でしょう。
(ただし、バッテリーの問題はありますので、対策が必要です。)
ルートミスなどの反省の材料としても有用ですが、何より記録に残すと思い返すのが楽しくなります。
さて、今夜もGPSデータを肴にして、美味しいお酒をいただきますか♪
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