責任ある大人のための自転車保険の話
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最終更新日:2018/10/11
自転車・サイクリング
最近、ニュースなどでも取り上げられるようになったのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、自転車事故での高額損害賠償が問題になっています。
自転車の交通事故といえば、対自動車で被害に遭うというイメージが強いかもしれませんが、自転車側が加害者となってしまい、高額の賠償責任を負うというケースが増えてきているようです。
どんなに気をつけていても、どんなに完璧に道交法に準じた走り方をしていても、交通事故を100%防ぐことは不可能です。
可能な限り予防することは当然ですが、自転車に乗っている限り、加害者にも被害者にもなりうる可能性は常に考慮しなければなりません。
そこで必要となるのが、自転車保険です。
賠償額としては、過去の判例をみると最低1億円あれば安心です。
昨今は都道府県によっては、自転車保険への加入が条例で義務づけられることも増えてきました。
TSマーク
まずは最も手軽に自転車店で入れる保険が「TSマーク付帯保険」です。
これは「公益財団法人 日本交通管理技術協会」という自転車の点検整備等に関する技能検定及び証明等自転車の安全利用の促進を目的とした業界団体が運営している保険制度です。
「自転車安全整備士」という資格を持った技術者によって、適切に整備されていることを証明する「TSマーク」というステッカーを車体に貼ることで、その自転車に乗って交通事故を起こしてしまった時に保険が適応されます。
登録店なら非常に簡単で、しかも比較的費用が安価なので、オススメです。
1年毎に更新のお知らせハガキが送られてきて、更新のためには整備士による点検・整備が必要なので、車検制度代わりにもなります。
詳しくは協会のWEBサイトなどをご参照ください。
各種自転車保険
自動車保険の特約
自動車を持っている人なら、自動車保険の種類によっては特約で自転車走行中の損害賠償や自損補償を付けられることがあります。
単独で入るよりは費用が安い可能性が高いので、要チェックです。
ただし、公道以外を走行している時のケガや事故は対象にならないこともあるので注意が必要です。
自転車特化型保険
最近はコンビニやインターネット申し込みで入れる手軽な「自転車保険」が登場しています。
TVCMなどでも盛んに宣伝されるようになってきたので、自転車の保険としてはこのタイプが最も有名かと思います。
最近増加している高額賠償責任に対応して、賠償金額無制限になっていたり、盗難補償が付帯されていたり、自転車ロードサービスまでついている保険商品もあります。
ただし、あくまでも一般的な「自転車走行」に対応するものなので、公道以外での走行は適応外になることもありますので注意が必要です。
スポーツ保険&アウトドア保険
公道以外の道、つまりマウンテンバイクのトレイルや専用コース、またはクローズドサーキットでのイベントなどでも万全に備えるためには、スポーツ保険やアウトドア保険(野外活動保険)への加入をオススメします。
ただし、やや割高な傾向があります。
ちなみに僕はウィンタースポーツや登山も嗜むので、それらを全てカバーできるアウトドア保険に入っています。
それぞれの保険に明確な分類があるわけではないので、各種保険の適応条件をよく吟味して必要な補償が得られる保険を探してみてください。
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