大人だからこそ ミニベロ&折りたたみ自転車
公開日:
:
最終更新日:2018/10/09
自転車・サイクリング
数年前、一般的にロードバイクがブームになる前に、一部で20インチ程度の小さなホイールを使ったミニベロが流行っていた時期がありました。
僕自身も乗っていましたし、今でも普段乗りに使っています。(僕のは正しくはフォールディングですが)
まずはホイールが小さいことに対してのメリットとデメリットを確認していきたいと思います。
なお、これらの特徴は折りたたみ式かどうかに関係なく共通する特徴です。
ミニベロのメリット・デメリット
メリット(利点)
-
かわいい
-
漕ぎ出しが軽い(ストップ&ゴーに強い)
-
旋回性が高い(小回りがきく)
-
カジュアルな服装が似合う
デメリット(利点)
-
巡航性が低い(すぐにスピードが落ちる)
-
安定性が低い(ふらつきやすい)
-
走破性が低い(段差に弱い)
-
カスタムパーツの選択肢が少ない
-
タイヤの減りが早い
こんなところでしょうか。
主にミニベロの特性はストップ&ゴーが多くて、小回りが必要な都会向きと言えます。
モデルにもよりますが、郊外では巡航性の低さから走行性能面でのメリットは少ないかと思います。
しかし、何故かミニベロでロングライドを楽しむという人々も少なからず実在します。
正直なところ、メリット/デメリットの話ではなく、「ミニベロを愛している」という表現がいいのかもしれません。無償の愛です。
ミニベロ愛好者には、スピードや効率を求めない自分の楽しみを確立できている大人な方が多いように思います。
その愛し方は若い人たちがファッションで乗るのとは、一線を画しています。
折りたたみ自転車(フォールディングバイク)について
僕がスポーツ自転車専門店でスタッフしていた時によくお客様にお伝えしていたのは
「折りたたむ必要性がないなら、折りたたみはオススメしません」ということでした。
折りたたみの機構が入ると、どうしても重量増と剛性低下が起こってしまい、走行性能は低下します。
さらに言えば、故障する可能性がある箇所が増えることで、メンテナンスの必要性も上がります。
僕が接客していた経験からいうと、あまり折りたたみの必要性を感じていない人は、折りたたみ自転車を買っても、結局、折りたたまないということがほとんどでした。
折りたたみ式のスポーツ自転車というのは、意外に上級者向けなのかもしれません。
明確に使用用途がイメージ出来て、なおかつ、その用途にマッチしたモデルが見つかった時には、非常に便利で行動範囲を広げてくれる素晴らしいものですが、
そのマッチングがうまくいかない場合は、デメリットが目立つ使えないものになってしまいます。
ミニベロも折りたたみ自転車もそのメリット/デメリットをよく理解した上で楽しめる感性をもった人にしかオススメはしません。
自転車趣味の中でも、特に「成熟した大人だけの趣味の世界」と言えそうです。
関連記事
-
責任ある大人のための自転車保険の話
最近、ニュースなどでも取り上げられるようになったのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、自転車事
-
サイクリングルートプランニング入門 まずは気持ちいい道を探そう!
前回、「自転車の車道走行はマナーではなくルールです」の中で、道路のどこを走ればいいのかという
-
自転車に乗ると手が痛い人にチェックしてほしいこと
スポーツ自転車初心者からの痛みの訴えとして、多いのはお尻、手のひらまたは手首です。 お尻の痛みに関
-
なぜ、坂を登るのか?ヒルクライムレース
坂道は好きですか? 僕は正直、あまり好きではありません。 でも、世の中には、坂道を自転車で登るこ
-
レースじゃなくてもやっぱり本命はロードバイク
「スポーツ自転車といえば、ロードバイク!」というくらいに、現在、日本ではロードバイクが流行っています
-
新潮流!SUV的な自転車「グラベルロード」
「グラベルロード」って聞いたことありますか? 2014年ごろから日本でも急速に存在感を増してきたス
-
冬は室内トレーナーの季節です!
前回の記事「冬もスポーツバイクに乗りたい!冬用ウェアの話」の中でも書きましたが、僕が住む滋賀県は積雪
-
「輪行」って何?自転車を電車に載せて運ぶ
あなたはスポーツ自転車で走りに行く時、どこをスタートにして、どこをゴールにしますか? 多くの場
-
自転車初心者がまず最初にこれだけ揃えるべきものリスト
スポーツ自転車を乗り始めるにあたって、絶対に揃えるべきものがあります。 それは次の3つです。
-
自転車で痩せたいなら頑張っちゃダメ!
スポーツ自転車に乗り始める動機として、一番多いのが「ダイエット目的」です。 このブログを読んでくれ
- PREV
- レースじゃなくてもやっぱり本命はロードバイク
- NEXT
- 新潮流!SUV的な自転車「グラベルロード」