夜に自転車で安全に走る。ナイトライドの装備を考えてみよう。
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最終更新日:2018/10/10
自転車・サイクリング
夜に自転車で走るなんて、危険なので本来であればオススメはしません。
しかし、夜に走らなければならない事情がある方は多いですよね。
ロングライドの帰りが思った以上に遅くなってしまい、暗くなってしまったというのはよく聞く話です。
通勤や通学でスポーツ自転車に乗ってる人はナイトライドは必須になります。
今回は夜を安全に走るために必要なことをお話しようと思います。
前照灯(フロントライト)
まず、何はともあれ、前照灯はマストです。
法律でも夜間走行時の前照灯点灯は義務になっていますので、これに不備があると違法行為となります。
最低限、JIS規格である400カンデラを超える明るさのライトが法律上は必須になっています。
(カンデラ=光源の強さを表す単位。キャンドルパワー。)
しかし、この基準はあくまで「法律上の基準」であり、実用上はもっとハイパワーなライトが必要となるかと思います。
自分の視界を確保するための本当の意味での「前照灯」としては、最低でも1000~2000カンデラは欲しいところです。
それ以下の明るさのライトは自動車から自分を見つけてもらうためのポジションライト的なものだと考えたほうがいいでしょう。
自分の視界を確保する必要のない明るい街中では、ポジションライトでも問題はありません。
乾電池式や充電バッテリー式など多くの商品が販売されています。
普段、パソコンで仕事をしている人なら、USB充電式もランニングコスト削減できるのでオススメです。
尾灯(リアライト)
尾灯(リアライト)は、実は前照灯以上に重要なアイテムとなります。
自転車も自動車も左側通行ですので、自動車は後ろから近づいてくることの方が圧倒的に多いのです。
そのため、自分の後ろに対して目立つことは安全な夜間走行のためには絶対必要なことです。
法律上は反射板(リフレクター)でも良いことになっていますが、安全のためには点滅するリアライトをオススメします。
リアライトは被視認性が重要なので、発光面積が大きなものを選びましょう。
フロントライトと同様、乾電池式や充電式など多くの商品がでています。
また、ヘルメットの後ろに小型のLEDライトをつけるのも非常に効果的です。
最も高い位置になるので、かなり後方からの被視認性が向上します。
(※尾灯または反射板は車体への取付が法律で定められていますので、ヘルメットライトはあくまで補助となります。)
なお、リアは赤色灯と決まっていますので、他の色は避けてください。また、赤をフロントに使うことも危険です。
反射ベスト&反射タスキなど
ライト以外にも反射素材を使ったアイテムは夜間走行に威力を発揮します。
オススメは工事現場で作業員が来ているようなメッシュ素材の反射ベストです。
作業服屋さんでかなり安価に手に入れることができます。(自転車専用品も存在しますがやや高価です。)
「反射ベストは見た目がちょっと…」という人は、ランニング用品として販売されている反射タスキでも構いません。
バッグを背負っている人はバッグに反射テープなどをつけるのも有効です。
とにかく、夜間走行時は目立ってナンボです!
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